金曜日、プレミアムな夜に … ヒナタとアシュリー企画「Longing 1」(8月25日@原宿)

冷夏時々猛暑…といった感の強かった今年の夏。

筆者の職場は、普段はオフィスビルでの内勤ですので、たとえ猛暑の日だったとしても、基本的にはそこから逃れられる環境…。

もっとも、月に1回弱くらいは、お仕事でのお出かけもありまして、8月のそれは、暑さがぶり返してきた25日の金曜日。やっぱり失速…という感じもする”プレミアムフライデー”ならぬ”プレミアム残暑デー”にお出かけであります。

しかも、”プレミアム”だからなのか、この25日は珍しく2か所はしごでのお出かけ。

かたや気象庁で会合出席…。これは頻度がそれなりに高く、でもって空調も効いている空間。

で、もう一方は、都内のとある場所でのライブカメラのメンテナンス。こちらはホントにピンチヒッター的な出動(あくまで筆者の主担当業務としては…)であります。

もっとも、”ピンチヒッター”が回ってくるということは、行ってみると、結構過酷な環境?だったりもするわけで…(苦笑)。果たして、普段は無人のお部屋に置いてあるということで、そのお部屋、空調が止まってた…(あ、作業中はちゃんと空調を入れてくれたのですよ)。そんなわけで8月も下旬になってからこの夏一番の汗だくな日だったような気がします…。

このように、筆者の普段の生業の中では、珍しく半日以上の外回り…ということで、2週前の株主総会(「山の日」にあったのね)の分のお休みを使い、夕方以降もそのまま都内に残留。よくよくみれば、当おと日記の平日の参戦は、およそ1年半ぶりだったりします。

ライブカメラメンテナンス用の機器の入った、社名の入った紙袋を持参して訪れたのは、原宿のこちら。若者中心の街には最も似合わないであろう、もろにサラリーマンな格好で向かいます。

2週前の「花とポップスフェス」(以下、花ポフェス)でお初だった、ヒナタとアシュリーのお二人の企画であります。メンバーには、その”花ポ”の代表でもあるつるうちはなさん(以下、はな社長)もいますが、あくまでもこのお二人の”花ポ”参画前から決まっていたというステージですので、純粋にお二人セレクトの唄い手さんの集い…であります。

会場も、その「花ポフェス」と同じ場所ですが、今回は一応丸椅子は並んでいて、外回りばかりだったこの日の筆者には、少々安堵する思い…。とりあえず涼むぞ!からスタートします^^;

さて、お題の”Longing”。英和辞典を見てみると、「憧れ、熱望」と記されています。そのとおり、いろんなテイストを持った唄い手さんが、総勢6組登場します。

1番手には森ちひろさん。このひとは、昨年一度見たことがありまして、このときは、ギター弾き語りスタイルで演じられています。

(2016年5月29日@北参道

https://ameblo.jp/maruyui-otonikki/archive6-201606.html

そういえば、音源のほかに、このひとオリジナルのくらげのマスコットを入手して、筆者のスマホ君につけていたのですが、やっぱり実用となると外れやすいのが(このくらげちゃんに限らず)難点…。再会はまた今度…かな。

あ、閑話休題

この日はギター&シンセサイザー担当のサポートを付けた2人編成でのパフォーマンス。1年余りの間に、ちひろさんご本人もいろいろとマイスタイルの構築中…のようでして、単に2人でやっているのではなく、基本のギターはもちろんですが、ちっちゃな鉄琴であったり、シンセサイザー2台でのアンサンブルに乗せて歌ったりと、変幻自在なステージであります。ゆるふわ系といえそうなお声がのると、残り少なくなった夏の夜らしい浮遊感に包まれるのでありました。

続いて、”はな社長”ことつるうちはなさんの出番。さきほどまでの”浮遊感”とは対照的なステージング。やはりというか立ち弾きスタイルで”ぶちかます”ように始まる「あいゆうえにい」で、雰囲気をガラッと変えて、ご自身のお時間が始まります。

曲調はかなり個性的なものが多いはなさんですが、最初の”あいゆうえにい=愛ゆえに”から一貫する、”愛”がテーマのセットですから、安心して聴いていられます。途中「虹」では、主催者のヒナタとアシュリーのお二人との3人ステージ。”ぶちかます”雰囲気で始まったお時間は、このあたりまでくると、やわらかさに変わっていました。

3番手は、当日記ではお初の河野唯さん。ギター弾き語りスタイルでのソロアクトであります。

このひとのステージングは、いくぶんボーイッシュといったところ。激しめステージの”正統派”的な印象でありました。自己紹介も割とシンプル。筆者のメモによると「偽り」とか「閉ざす鎖の向こう側」といったタイトルが記されています。男子の強さとはまた違う、女子の中にある強さを感じるわけであります。

続いても、当日記ではお初の、チヂマツミキwithカスタム。ギター&ヴォーカルのチヂマツミキさんと、ドラムのヒロシカスタムさんによるユニットであります。

ドラムが入る編成ですが、二人ユニット。超パワフルかというと、ちょっと違う…。激しめだった河野唯さんのあとの出番ですと、ギターとドラムで奏でるアコースティックサウンドが、よき清涼剤になってくれます。静かというのではなく、ほどよい速さで駆けていく感じでしょうか。

男女ユニットだとよくある?、男子が執事さんっぽい(笑)というのも、やっぱり^^。突然回ってきたMCの機会に、ヒロシさん、思わずジャニーズノリ。歌以外でもいい味を出していらっしゃいます。

もう一方、お初となる小島ゆうすけさんが、トリ前の5番手です。この日唯一の男子ヴォーカル。さきほどのチヂマツミキwithカスタム、そして主催者のヒナタとアシュリーという、どちらもおしゃれな男女ユニットの間には、シンプルに男子のアクトというのが、結構ハマる雰囲気です。激しいというよりは、芯が一本通っているという感じ。終盤戦に向けて場内をさらにあたためていくお時間であります。

そして、主催者であるヒナタとアシュリーのお二人が、トリで登場してきます。

もちろん、ここで場内の盛り上がりは最高潮…となりますが、このお二人、それに対しておしゃれなパフォーマンスで応えていきます。

2週前はギターに徹していたトヨシさん。今回は、もう一つの顔であるドラマーとしてのお役目も。2人ユニットでのそれは、やはり力強さというよりは、軽やかな清涼剤としてのドラムの響きであったりします。

そして、この企画からビジュアルテーマを変更したお二人。その変化は、ヴォーカルのヒナタミユさんのほうが一段と強く具現化。かわいい…のは当たり前として(^^ゞ、ファンタジックでもあり、ノスタルジックでもありそうな、いろんなとらえ方ができるスタイルです。全体としてはふわりとして、現在の最新アルバムの中にもある「二度寝ヨーグルト」のような、おしゃれな雰囲気を持った曲によく似合います。

本編ラストは、イベントタイトルでもある新曲「Longing」。秋に新譜としてリリースされることが決まっているそうで、トヨシさん、ドラムのパフォーマンスで応えていきます。

そして、締めくくりは「ピストルと花」。ここまでくると、ステージ上でのおふたりの表情に、すがすがしさを見たような。平日のステージですので、さすがに聴衆の数は、あとの時間ほど多いわけですが、”Longing”と称した価値観の合うひとびとのパフォーマンスに対して、初めから終わりまで、きちんと賑やかであったことは、成功と言ってよいのではと思います。

そんなわけで、”プレミアムフライデーナイト”に開かれた、おとのある場所。

本家”プレミアムフライデー”のほうは、どうしたの?といった感がありありですが、こちらの空間は、まぎれもなく”プレミアムナイト”でした。

ありがとうございましたぁ。