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○自民、10月にも9条改正案

自衛隊明記へ反対意見も

 自民党は12日、憲法改正推進本部の全体会合を約1カ月ぶりに党本部で開き、安倍晋三首相(党総裁)が提案した、憲法9条への自衛隊明記を巡って再び議論した。賛否は交錯し、保岡興治本部長は9条改正に関する3巡目の会合で、首相提案を踏まえた条文案のたたき台を示す考えを表明した。10月22日投開票の衆院3補欠選挙以降になるとみられる。今月下旬に召集予定の臨時国会で党改憲案を提示することも視野に、党内調整を本格化させる。

○来月にも9条改正案 推進本部が議論再開

 自民党憲法改正推進本部は12日、党本部で全議員対象の会合を開き、自衛隊の存在を明記する改正について議論した。保岡興治本部長は党内の意見集約に向け、憲法9条第1項(戦争放棄)と第2項(戦力不保持)を維持するという安倍晋三首相の考えに沿った条文案を次回提示する方針を示した。9条に関する次の会合は10月下旬の見通しだ。

 8月の内閣改造自民党役員人事の後、推進本部が開かれるのは初めて。首相の提案には公明党など他党の協力を得る狙いがあり、出席議員からは「自衛隊違憲性を払拭(ふっしょく)する意味がある」「国民投票を念頭に置いた現実的な対応だ」など賛成意見が相次いだ。

 石破茂元幹事長は、第2項を削除して「国防軍」創設を明記した2012年の自民党憲法改正草案を支持。「草案を説明する場を党内で設けるべきだ」と主張し、この日は方向性は出なかった。保岡氏は「具体的に条文のイメージを示さなければ議論が進まない」と述べ、「たたき台」として条文案を作る考えを表明した。

 推進本部は20日の全体会合で、大災害時などに国会議員の任期を特例で延長する「緊急事態条項」を議論する。その後、教育無償化と参院選の合区解消をテーマにした会合を予定。自衛隊明記の条文案を示す会合は、衆院3補選(10月22日投開票予定)の後になるとみられる。首相は8月の内閣改造後、改憲について「スケジュールありきではない」と述べた。しかし、推進本部は20年の改正憲法施行を見すえて党内論議を進める方針だ。

○9条、安倍首相案基にたたき台=自民改憲本部が議論再開

 自民党憲法改正推進本部(保岡興治本部長)は12日、党本部で内閣改造・党役員人事後初となる全体会合を開き、党改憲案の取りまとめに向けた議論を再開した。安倍晋三首相(党総裁)が提起した、9条1、2項を維持して自衛隊の根拠規定を追加する案について協議。保岡氏は、首相案をベースにした条文のたたき台を近く示し、2012年の党改憲草案と並行して議論していくことを提案、了承された。

自民改憲案、集約は不透明=9条めぐり安倍首相に異論−12日に議論再開

 首相案には、改憲に消極的な公明党などの賛同を得る狙いがある。この日の会合では「他党との合意を得られる案で進めることが先決だ」などと、首相案を支持する意見が相次いだ。「北朝鮮の情勢もあり、改正を進めるには今が非常に重要だ」、「(衆参両院で)3分の2を持っている今が千載一遇のチャンスだ」などの声も上がった。

 一方、石破茂元幹事長は「とにかく改正に意義がある、というものではない」と述べ、性急な議論をけん制。2項を削除して「国防軍」創設を明記した12年草案を推進した立場から、党所属議員に対して草案を説明する場を設けるよう求めた。

 協議の結果、保岡氏が条文のたたき台を提示し、草案とともに議論していくことで折り合った。ただ、保岡氏は提示の時期を明言せず、「(党内や衆参憲法審査会の論議の)状況を見て決めていく」と述べるにとどめた。

 首相は9条と合わせ、緊急事態条項の創設、参院選挙区の合区解消、教育無償化−の4項目を提案。今秋の臨時国会に党の改憲案提出を目指す意向を表明していたが、内閣支持率の下落を受けて時期にこだわらない姿勢に転じた。

 12日の会合には二階俊博幹事長や岸田文雄政調会長ら党三役が出席した。党執行部が率先して取り組む姿勢を示し、改憲の機運を維持する狙いとみられる。

北朝鮮「米に最大限の苦痛を」

安保理決議拒否を言明

 ジュネーブ軍縮会議の全体会合が12日開かれ、北朝鮮の韓大成駐ジュネーブ国際機関代表部大使が演説で、国連安全保障理事会が採択した新たな北朝鮮制裁決議は「違法で不法だ」と述べ、拒否すると言明した。最終的な手段により「米国にかつてない、最大限の苦痛を与える用意がある」と述べ、米国を強くけん制した。

 これに対し、ウッド米軍縮大使は、国際社会は北朝鮮の挑発行為にうんざりし、繰り返さないよう要求するメッセージを出したと強調。「北朝鮮の政権がこのメッセージに耳を傾け、別の道を行くことを望む」とした。

○北大使、制裁決議拒否「米は最大の苦痛に直面」

 北朝鮮の在ジュネーブ国際機関代表部の韓大成ハンテソン大使は12日のジュネーブ軍縮会議で、北朝鮮に対する国連安全保障理事会の追加制裁決議を拒否し、「米国は最大の苦痛に直面することになる」と警告し、「違法な安保理決議を最も強い言葉で非難する」と述べた。

北朝鮮、制裁決議を断固拒否=米に「最大の苦痛」警告

 ロイター通信などによると、北朝鮮の韓大成・駐ジュネーブ国際機関代表部大使は12日、軍縮会議で演説し、国連安保理が採択した北朝鮮制裁決議について「断固拒否」を表明した。その上で決議採択を主導した米国に対し、「これまでに経験したことのない最大の苦痛を味わうことになる」と警告した。

 大使は「不法な決議を最も強い言葉で非難し、断固として拒否する」と強調。「米政権は、既に完成段階に達したわが国の核戦力を後戻りさせようとして、政治、経済、軍事的対立をあおっている」と主張した。

 北朝鮮外務省は採択を控えた11日に出した声明で、「米国が想像すらできない強力な措置を連続的に取っていく」と威嚇しており、大陸間弾道ミサイルICBM)や中距離弾道ミサイルの試射など挑発を続ける恐れがあるとみられている。

・日本国を押さえるために、北朝鮮は現状維持!。総理をハト派に変えて、中国の出方を見るべき!。

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