●海馬(かいば)●タツノオトシゴ【海馬・竜の落子】★海馬島(かいばとう)

●海馬(かいば)●タツノオトシゴ【海馬・竜の落子】★海馬島(かいばとう)

★海馬(かいば) [ 日本大百科全書小学館) ] .

ウマのような大きな海産動物の意。セイウチ(海象)、アシカ(海驢)、ジュゴン(儒艮)にも用いられるが、最近は胡櫞にかえてトドの漢名として定着しつつある。タツノオトシゴの異名でもある。 [ 執筆者:伊藤徹魯 ]

タツノオトシゴ(たつのおとしご) [ 日本大百科全書小学館) ] .a href=http://p.tl/KLIphttp://p.tl/KLIp/a

【海馬・竜の落子】seahorse

硬骨魚綱ヨウジウオ目ヨウジウオ科タツノオトシゴ亜科Hippocampinaeの海水魚の総称。全長18センチ以下の小形魚で、ウミウマともよばれ、英名はシーホース(海馬の意味)。吻(ふん)は管状で、口はその先端で斜め上方に小さく開く。体は側扁(そくへん)して輪状をした硬い骨質板で覆われる。頭と胴体はほぼ直角。尾部は長く伸びて尾びれはなく、その先端は内側にくるりと巻いて、これで藻に巻き付いたりする。

海馬島(かいばとう) [ 日本大百科全書小学館) ] .

南樺太(からふと)の西能登呂(のとろ)(クリリオン)岬西方約80キロメートルの海上にある小島。旧称(アイヌ名)トドモシリ島。フランス人探検家ラ・ペルーズの命名およびロシア名はモネロンМонерон/Moneron島。ロシア連邦サハリン州の所属。南北に長く約7キロメートル、面積16平方キロメートル。中央に台南岳(438メートル)がそびえる。下部は第三紀層の堆積(たいせき)岩、上部は火山岩よりなる。季節により、トド(海馬)、アシカのほか、エトピリカなどの海鳥も多く生息する。第二次世界大戦前は樺太庁本斗(ほんと)支庁に属し、海馬村の人口は751(1942)であった。古丹(こたん)、鴎沢(かもめざわ)などの漁村があって、ニシン、タラ、ナマコ、コンブなどを産した。1983年(昭和58)9月、付近の海域で大韓航空機撃墜事件が発生した。 [ 執筆者:渡辺一夫

樺太(からふと) [ 日本大百科全書小学館) ] .   a href=http://p.tl/tedPhttp://p.tl/tedP/a

北海道の北に、南北に長く連なる島。ロシア名サハリンСахалин/Sahalin。東はオホーツク海、西は日本海に囲まれる。大陸とはタタール海峡によって隔てられ、その最狭部にあたる間宮(まみや)海峡(ネベリスコイ水道)は幅7.3キロメートルしかなく、水深も浅い。北海道との間は宗谷海峡によって隔てられ、その幅は約40キロメートルである。南北948キロメートル、東西は最大部160キロメートル、最狭部27キロメートル。面積は7万6400平方キロメートルで、北海道(本島7万8073平方キロメートル)よりもわずかに小さい。ロシア連邦サハリン州は、千島列島および周辺の諸島を含めて面積8万7100平方キロメートル、人口59万1000(2001)。中心都市は南端部の豊原(とよはら)(ユージノ・サハリンスク)で、人口17万9900(1999)。現在の住民の約8割はロシア人であり、ウクライナ人(6%)、朝鮮人(5%)、ベラルーシ人、モルドバ人などが住む。ほかに少数のギリヤーク(ニブヒ)、ウイルタらも住む。北緯50度以南の南樺太